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ハンガリー映画の世界

16:23Fumie


先月末に発表された第88回アカデミー賞、ハンガリーの作品「サウルの息子」が外国語映画賞を受賞しました。昨年度のポーランド映画「イーダ」に続いての大快挙です。


1944年アウシュヴィッツ=ビルケナウ収容所、同じユダヤ人である同胞をガス室に送る任務につく特殊部隊「ゾンダーコマンド」を題材にし、その極限を超えた狂気の世界を通して人間のありかたを問いかける、非常に重く考えさせられるテーマの作品です。監督はネメシュ・ラースロー、この作品は彼の長編デビュー作で、昨年のカンヌ国際映画祭でいきなりグランプリを受賞し話題となりました。


日本でも公開されています。こちらはその予告編。


ハンガリーのアート・フィルムの巨匠と言えばタル・ベーラ、上映時間が7時間!の伝説的な作品「 サタン・タンゴ(1994)」をはじめ、「倫敦から来た男(2007)」「ニーチェの馬(2011)」 などの作品は日本でも上映されています。ネメシュ・ラースロー監督はタル・ベーラの作品で助監督を務めた経験があります。タル・ベーラ監督はニーチェの馬が自身の最後の作品と発表しています。残念ですが、巨匠のもとで映画製作の現場を見てきた次の世代が、その芸術的なハンガリー映画の世界を受け継いでいます。


日本では昨年秋に公開された「ホワイトゴッド-少女と犬の狂詩曲」も各国の賞で話題を集めたハンガリー映画です。


少女と犬の物語。雑種犬に高額な税金が課せられる事になり、捨てられた犬が群れをなして人間社会に反乱がおこします。CGではなく実際に250匹の犬がブダペストの町を疾走する場面は圧巻です。カンヌ国際映画祭では「ある視点」グランプリと、優秀な演技を披露した犬に贈られるパルムドッグ賞を受賞しました。


そして、ハンガリー国内で2015年に最も観客を動員したハンガリー映画は「リザとキツネと恋する死者たち」でした。日本でも昨年末に公開されています。


1970年代のブダペスト。日本大使未亡人のもとに住み込みで働くリザと彼女にしか見えない幽霊の日本人歌手トミー谷、そしてリザのまわりで立て続けに起きる殺人事件、奇想天外なストーリーのファンタジー映画です。




CMディレクターとして活躍するウイ・メーサーロシュ・カーロイ監督の初長編作品で、映画祭に出席するため日本を訪れた際に聞いた狐の民話にヒントを得たのだそう、日本へのオマージュがつまったレトロでポップな作品です。


Photo: Magyar Filmunió, Mozinet

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